アラサー、アラフォーなんていう言葉が流行りだしたのは、女性の社会進出がさらにパワーアップして、役職を持ち安定した収入を得ているキャリアウーマンや、さらには女性起業家までもがゴロゴロいる世の中になった証拠。
また男性ならば独身貴族という言い方である程度の年齢の未婚者を言い表したりしていますね。
しかし現実は、とくに何があって結婚しない選択をしたわけでもなく、気づけば適齢期をとっくに通り越しても結婚のケの字も出ないという人も多いでしょう。
ただ一昔前とは違って、男女ともに未婚で生涯を過ごす生き方も世間的にも認められつつあり、実際に結婚することが当たり前ではなくなってきてもいます。
無理して結婚にしがみつかなくてもいいや。という考え方の人が増える中、本当は結婚して生涯の伴侶を得る事の幸せってどうなんだろうと思う方も多いと思います。
実際にはどちらのが幸せなのでしょうか??
結婚と未婚のメリット&デメリットは男女でかなり違う!!
結婚のメリットとデメリット【女性】

女性が結婚するメリットとは何でしょう?
好きな男性と一緒になれて幸せになりたい。という乙女心は女性の幸せの一つですよね。
嬉しい事も悲しい事も分かち合いたい。精神面での支え合える相手がいるのは幸せなことです。そしてやはり一般的に考えられるのは、子供のこと。
妊娠と出産は女性にとって、人生の中で大きな出来事です。
もちろん望まないという選択肢もあると思いますが、世の中の大半の女性が一度は出産を意識している事と思います。
妊娠は女性一人では出来ませんからね。
そして、未婚のまま出産をする女性も珍しい事ではありませんが、筆者の周りにも何人かいますが金銭的に苦労するという話題がよく上がります。
男性との平均年収の差
現実的に考えると、やはり将来的にも女性一人よりは男性がいた方が経済的・金銭的な安定もメリットの一つとしてあげられるでしょう。
一般的な男女別の平均年収も計算すると男性502万円、女性268万円という数字が、国税庁の2012年に発表した「国民給与の実態調査」で算出されています。
女性は圧倒的に低いのです。
ここまで格差がつくのはやはり女性は妊娠と出産からその後十数年は続く子育て期間によって、休業やそれまでの仕事を退職に追い込まれることが多いからです。
また、女性は子育てが落ち着いてからだと非正規雇用の仕事につかざるを得ない場合も多いため、生涯を通しての平均的な年収も低くなりがちです。
これはある意味結婚のメリットにもあげられる事実かもしれません。
やはり子育てをしながらある程度の生活水準を保ちたいと思うのならば結婚をして、落ち着いて子育てを出来る環境下にあることは結婚の大きなメリットといえます。
では結婚のデメリットは?
デメリットというとやはり夫婦共働きが当たり前の今、(イクメンや家事が得意な男性が増えてきてもいますが)それでも女性の家事育児の負担は大きいと思います。
また家族の用事にあわせて自分の時間を削らざるを得ないので独身時代に一緒に会えていた友人と滅多に会えなくなってしまったり、趣味に使えていた時間やお金も結婚した後はなかなか自分のためには使いづらいという主婦たちの意見は多いです。
当然恋愛とは大きく違う
結婚は当事者たちだけの取り決めではありません。お互いの両親や親族までもがつながって行くものですので、そういった部分でも女性が動かざるを得ない事も多く、気苦労する事も多いかも知れません。
ただそれでも、家族や親族が増えることで経験出来る事は多いです。
新しい風習を知ることが出来たり、嬉しい事や楽しい思い出、時には悲しい事もを大人数で経験し分かち合う事が出来る事も多いですから、人間的な成長をさせてくれるものでもあると思います。
結果的に言うと女性が結婚をするメリットもデメリットもその人持っている価値観によってメリットにもなり、またデメリットにもなり得るということがわかります。
結婚のメリットとデメリット【男性】

一方男性にとっての結婚のメリットは何でしょう?
やはり結婚して良かったという男性たちのお話を聞いてみると、帰宅して明るい電気がついて自分を迎えてくれる人がいること。という意見は多いです。
おいしい手料理を準備してくれていたり、仕事で疲れている時にさりげない優しさで癒やしてくれる存在がいるということは男性陣に取って大きな事のようです。
また一般的には男性は女性に母親像を求める事も多いようですので身の回りの世話を焼いてくれる存在に癒やしや安らぎを感じるようですね。
それから男性は結婚をしていることで社会的なステータスにもなります。
例えば、家族を養える経済力がある人、家庭を持っているという人間的魅力がある人、というような印象を自然と抱かれます。
これは仕事をする上で大きなメリットになるといえますね。
そしてもちろん男性も子供を望む人が多いので、結婚後子供に恵まれたら子供とキャッチボールをしたい、将来は呑みに行きたいという意見も多いです。
では結婚でのデメリットは?
これは女性を同じでもありますが、やはりすべてが自分の時間やお金ではなくなるということです。家庭に頑張って稼いだお給料の大半を入れなくてはならない。
小遣い制にされてしまった・・・。または、仕事帰りに呑みに行くと小言を言われるのが煩わしい。趣味のものに自由にお金を使うことが出来なくなってしまった。
という話は良く聞きますよね。
また、男性は自分の未来へ夢や理想を抱く性質がとても強くあります。(仕事や趣味や関心事などで)当然結婚をすればもう自分一人の人生ではなくなるので、堅実的な考え方や価値観を持たざる得ません。
しかしながら、これは裏を返せば仕事で頑張って行くことで妻や子供を幸せに出来るということでもあり、やり甲斐や生きがいにもつながるようです。
守るものがあるというのは男性の本能的にも大きな意味があるようです。
独身のメリットとデメリット【女性】

独身女性のメリットは何でしょう?
筆者が思うのはやはり自由です。家庭に縛られないという生き方は、生活感を出さずにいつまでもキラキラして自分のために時間もお金も投資する事が出来ます。
友達と旅行を楽しんでみたり、エステなどのご褒美にもお金や時間を費やすことも容易です。
キャリアアップやスキルアップを目指して資格取得をしてみたりも、結婚して子育てに追われる時期にはなかなか難しいことでしょう。
リスクはすべて自分自身で背負えるので多少の無理や挑戦をすることもできます。
では独身女性のデメリットは?
それはいつまでも周りの友達も独身でいるわけではないということです。
仲良しグループの友達が一人抜け二人抜け、愚痴という名の家族の自慢話を聞かされることも増えていくかもしれません。
もし自分に夫や子供がいたら・・・なんて思うのは、こんな事が続く時期です。また女性は出産出来る時期も限られているということもあります。
独身のメリットとデメリット【男性】

男性の独身であるメリットは?
こちらもやはり自由であることではないでしょうか。
好きな時に好きなことが出来るし、好きなものを食べていられます。誰にも指図されずにプライベートの時間を使うことが出来ます。
もちろんお金だって自由です。女性にもてるタイプの男性なら、たくさんの女性とあって恋愛を楽しむ事も出来ます。毎日飲み歩いたところで文句を言う人もいません。
結婚のデメリットの部分でも触れたように男性は見えない未来に夢や理想に情熱を持つことが好きな性質を持っています。(そういった人が多い)ですので、「こんなビジネスを自分で起こしたい」「うまくいっていない夢を諦めきれない」「好きな趣味をもっと極めていって自分だけの環境を充実させていきたい」など、常に自分本位での志や理想が最優先になっている人は独身でのメリットを十分に活かせると言えるでしょう。
では独身男性のデメリットは?
年齢によって価値観は大きく変わってきますが、裏を返せば自由であることと孤独は紙一重です。将来一人で孤独な老人になってしまうのではないか・・・・自分の健康を気にしてくれる人がいないというのはとてもさみしい気持ちになってしまうはずです。
もちろん男性だって周りの仲間がどんどん家庭優先、子供優先になっていく様子を見ていくうちにもしも自分に家庭があったら・・・・ということを意識していくのではないでしょうか。
社会的な信頼度の低下
それからもう一つ大きなデメリットとなるのは、男性の場合 独身であることが社会的な地位にも影響してくる点です。
今は昔ほど言われなくなりましたが、男性は結婚できて一人前という社会的な評価があります。20代で独身というの今や珍しくもありませんが、30代、40代の年齢になっても「家庭がない」というのは、その人がどんなに仕事が出来ても、またルックスがよくても社会的な評価としてあまり良いとはいえなくなります。
近年では、そういった部分をカバーするべく結婚をしていなくても結婚指輪を付け、そういった社会的な信頼度を高めようとしている独身の男性もいます。
これは独身の場合男性だけでなく女性にも共通して言えることですが、例えば、異性との付き合いにも困らないほどの容姿を持っている、仕事でしっかりと成功している、こういった要素の有無によっても独身であることへのメンタル的な部分は大きく変わってくると思います。
未婚のまま老人になっていく恐ろしさ・・・あふれる独居老人

結婚というのはそれなりに恋愛や出会いを繰り返して人からすると決して難しいと感じることではありません。
しかし、単純にルックスが良くない(異性にあまり相手にされない)、出会いがない、性格的にとても奥手など、こういった現状の人からすると結婚という行為がとてもハードルの高いものになってきます。
さらに言えば、20代後半を過ぎてくるとその問題は切実なものとなってきます。
結果的に未婚の選択肢を選んでそのまま生涯を終える人々も少なくはありません。
しかし高齢化社会となってきた今、家族や友人の少ない独居老人が増えているのは確かです。
社会的な問題点
孤独死
一人暮らしで突然の事故や病に誰にも気づいてもらえずに亡くなってしまう
少子化
当然子供が少なくなり多くの可能性(家系、地域、県、日本、世界への)を失っていく
家庭をしらない経営者や権力者
自分中心、自分本位の価値観や時間の使い方を強要してしまう(気づけない、理解ができない)
家族のことや子供のことはイメージや空想だけでは決して測れない
自殺
家庭もなく友人や知人も少ない、また趣味なども持てずに人生に生きがいを感じれないまま自殺を選択する
経済の移り変わりが激しい現代社会において自分以外のことを考えて生活をする=結婚というのは確かに難しくはなってきていると思います。
俗に結婚は忍耐だ!我慢だ!と言う言い方もありますが、お互いに忍耐し続けて苦しい時も耐え抜けてきた相方は、いずれは戦友ともいえる存在になっていくのも事実です。
そういう存在は昨日今日の中では作り上げることが出来ないからこそ価値があるのでしょう。
受け身でいることは楽なのです。

確かに結婚をしないという考え方も増えていてそれはそれで個人の意思であり素晴らしい事でもあります。
しかし、「いつかどこかでいい人に出会える時が来たら・・・・」と思いながら40歳・・45歳・・50歳を越えました。もう、どこにも出逢いもない。
今更、どんな相手を選んでいいのかわからない。そういう方も多いのは現実です。
今からあせってももうどうにもならないのではないか・・・そう思う方も多くいらっしゃるかとおもいますが、日本人の平均寿命がどんどん延びているなか、平均寿命まであと何年・・?と考えたらきっとけっして遅いことなどないのです。
出逢いは意識しないとありません。むしろ意識しなければ気づけないのです。いつかどこかで誰かに見つけてもらうという受け身の考え方ではなかなか先に進まないのです。
いつ、どこで、誰かを見つけるという考え方に変えた方が出逢いのチャンスはぐっと増えるのではないでしょうか。
きっとこれは受け身のタイプの方が増えている中、行動力あるタイプの方が目立って目につくようになります。時には誰かの目に魅力的に映る事もあるでしょう。
まずは誰かの視界に入る努力も必要なのかも知れません。結婚と離婚を経験した筆書はそう感じます。
結婚に向いている人

結婚は忍耐我慢だというマイナスなキーワードにとらわれがちかもしれません。
もちろん誰しもが結婚願望を抱いた瞬間から理想の結婚像を思い描き、現実にその違いに直面したときに不服を感じて行くのかも知れません。
しかし筆書は結婚というものは誰でもいいから我慢すればいいというものでもないと思います。相手によれば我慢して貰えることに勘違いをしてつけあがってしまうこともあるからです。
ではどうしたらいいのか?というとお互いに許し妥協できる相手を、許すという考え方の愛情を持つということです。
ある程度は相手のために自分の何かを妥協してあげられる人が結婚に向いている・・また結婚に向いた発想が出来る人という事ではないでしょうか。
また相手の意識が結婚に向いていない人に無理にそれを求めてもうまくはいきません。
お互いの考え方や欠点にも合わせていく努力が出来る人(そのことを想像したときにそれを楽しみとか、ワクワクに感じれる人)が結婚に向いているのだと思います。
これは個人的な見解ですが、相手に多くの条件を求めながら婚活をしている時点ですでに結婚には向いていない、と感じています。
まとめ
今回は結婚と独身ではどっちがいいのか?というテーマで書いてきました。
筆者自身が実際に行き遅れと散々周りにからかわれる中、なんとか結婚して出産して離婚を経験した筆者の感想としては、苦労もしたけどほかの環境では得られない経験が出来た事への感謝のほうが大きいです。
結婚しない!と決めず結婚して見て良かったと思う事の方が多いのです。(失敗していますが・・笑)
筆者の価値観ではありますが、独身のままで人生を送るというメリットもたくさんありますが、やはりデメリットとなる要素は多くあるのではないかと思います。
人は本当に一人きりで生きていくのはとても大変です。金銭面や肉体面だけではなく一人でいることは精神的な不安要素も大きいです。
しかし他人と暮らしていく事は大変な事も多いですが、一生のうちに経験しておいても悪くないという事がきっとどんな人にも言えるのではないでしょうか。